植田監督と柳本監督 | 楽しく考える男子バレー

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このところ、全日本女子の選手層の薄さが話題になっています。
少し前から、柳本監督より植田監督の方がいいという意見を目にすることがあります。
女子バレーをメインに観戦されているファンと思われますが。(笑)
どちらがいいのかと言うと、まあ一長一短なのだと思います。


それでも、今の全日本を見ると、女子より男子の方がバランスが取れていることは確かだと思います。
男子は、前回のWCよりいい感じのチームになっていると思います。
それと勝てるかどうかは別問題ですが。(笑)
けれど、誰を落とすかで悩まなければならないような、いいメンバーが揃ってきたのは、植田監督のお手柄なんでしょうか?


昔は(笑)全日本でも実業団でも、監督などが地方の高校を回って無名の長身選手を発掘するなんてことがあったようです。
今はどうでしょう?
監督さんたちが見ているのは、高校の全国大会とか、大学の1部リーグとか。
植田監督は関東秋季リーグに来ていましたが、見ていたのは清水さんと福澤さんくらいだったようで。


植田ジャパンは、最初の年は松永さん岸本さんなどチームでもそれほど出ていなかった選手を選んでいましたが、翌年からはVリーグで活躍した選手中心になりました。
候補選手の選考は、植田監督だけでなく、Vリーグ監督会議によるところも大きいのかな?
その中から植田監督が12人を絞り込んでいくのかなあ? と、思います。
東レが優勝した年は東レ、堺が優勝した年は堺、今年は前半好調だった豊田合成の選手が多くWLに選ばれました。
スパイク賞の松本さん・川浦さん、ブロック賞の富松さんなど個人賞の選手たちとか。


今回のニューフェイス、松本さん・富松さん・清水さんにしても、植田監督が探してきたとか、育てたとかいうわけではなく、たまたま使ったらよかったという感じ。(笑)
柳本監督が河合さんを召集したのは、確信があったからだと思います。
植田監督が松本さん・富松さん・清水さんを召集したのはどうでしょう?
植田監督は雑誌の対談で、富松さんが「こんなにやるとは思わなかった」と言っていました。
清水さんをWLで使ったのも、山本さんの故障があったからでしょう。
そんなに期待していなかった選手が活躍するなんて、監督としてはラッキーですよね。
私は東海大もNECも応援していますから、3人に期待していましたけれど。(笑)


つまり男子のメンバーが充実してきたのは、植田監督の力と言うよりは、男子バレー全体のレベルが上がってきたということだと思います。
特に大学バレーですよね。
黒鷲で大学チームが活躍することが多くなりました。
卒業前に内定選手としてVリーグに出られるようになって、石島さん・富松さんが大活躍しました。
トップクラスの大学生は、プレミアリーグでも即戦力になること、この2人に限っては、国際試合でも通用することを見せてくれました。


男女とも、今のプレミアリーグは、若い選手を多数育てられる状態とは思えません。
ポジションを用意してもらった数少ないエリートだけが、試合で経験を積めるように思えます。
女子は大学で育った選手が少ないので、それが選手層に影響していると思いませんか?
男子と女子ではいろいろな面で違いがあるとは思いますが、大学にもいい指導者はいますから、大学も選択肢に入れていいのでは?


毎年春の高校バレーで「将来の全日本」と言われる選手がいます。
それらの選手が、どれだけ本当に全日本選手になれるのか?
男子はここ最近、かなりいい感じです。
フジのCSで放送していた石島さん・越川さん・富松さん・松本さんの春高映像を見た方も多いと思います。
清水さん・福澤さんに続き、八子さんも近いうちに候補にあがってくるでしょう。
有望選手を代表まで育てるのは、誰でしょう?
全日本監督の力だけではないですよね。
この問題は長くなりそうなので、今回はこれくらいで。(笑)


植田監督を非難しているわけではありません。
栄養管理や体力アップは評価しています。熱意も感じます。
けれど、計画性や視野の広さという面では、ちょっと疑問も感じます。
それでも、ここまでこられたのは、ラッキー?
それとともに、多くの全日本ファン・Vリーグファンには見えない、影で支える多くの人たちの存在があると思うのです。
全日本だけを見ていたのでは、わからないことも多いと思います。
高校や大学を見ると、バレーはもっとおもしろくなりますよ。(笑)