排球参謀と期待のWS | 楽しく考える男子バレー

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男子バレーボールを中心に、思うこと考えることを楽しく書いていきたいです。

小林さんのブログ排球参謀のWCについての記事は実に興味深いです。
コーチや選手の感想が読めるって、いいですよね。
もっと多くの関係者が、率直な意見を書いてくれたらと思います。


小林さんのブログでは、この記事


日本は相手チームに当たりのある選手が出現した際の対応が悪いと感じました。


というところに、深くうなずいてしまいました。(笑)

センター目線ですよね。


で、植田監督もセンターだったのですが。
攻撃面では「センターを使え」と連呼しているようですが。
と、思ってから「ブロックはセンター」という考え方自体落とし穴?
日本もセンターブロックは少しよくなったような気がします。
問題はサイドのブロック力?


Vリーグはいつの頃からか、分業が進んだように感じられます。
ブロックはセンター任せ、二段トスはスーパーエース任せ、レシーブはリベロ任せ……
スーパーエースの攻撃力が勝敗を分けるようになった頃からかなあ。
特に外国人スーパーエースの存在は、日本のコンビバレーに大きな影響を与えたと思います。
国際試合でもスーパーエースに頼る戦い方をしていた日本ですが、それで勝てるわけもなく。
かといって、Vリーグでコンビバレーを極めているチームもなく……
コンビバレーが見られるのは、外国人スーパーエースがいない高校や大学、チャレンジチームなのかな?
センターの打数が少なくなることも、二段トスがやたら高くなることも、Aカットからしかコンビを使わないことも、スーパーエース型バレーのせいかと思うんですけれど。


一番ブロックに対する意識が高いのは、高校の強豪チームではないかとさえ思えます。
監督代わる前の岡谷工とか、深谷・東北・鎮西あたり。
岡谷工の前監督のバンチリードブロックに対する思い入れは相当なものでしたし、深谷の前監督も勝敗を決めるのはスパイクよりブロックというようなことを言っていました。
鎮西の監督は、セッターの条件として、ブロックがいいことをあげていました。高校チームはレフトから攻撃してくることが多いので、ライト側のブロック力が重要なんだそうです。


高校の試合を見ていると、サーブ権があるときの方が得点率が高いのではないかと思うこともあります。
高校の場合、全国大会でも強豪校と並みの高校ではかなり力の差があるので、サーブで崩して高いブロックで捕まえて連続得点というケースが少なくないんです。
日本とアメリカやロシアとの試合みたいな感じです。(笑)


高校チームには、越川さんや福澤さんのような決定力のあるエースがいることは滅多にないので、総合力・チーム力で勝負です。
清水さんは、高校のときは、それほどすごいエースじゃなかったので。(笑)
豪快だけど……チームとして好成績を残すことはできませんでした。


大学では、清水さん・福澤さんがお互いに止めあうシーンが見られます。
清水さんはライトから、福澤さんはレフトから打つことが多いので、バッチリ目の前にきちゃうんですよね。
清水さんは、それほどブロックが悪い選手ではないと思いますよ。
世界レベルに慣れていないせいもあるかと思いますが、今はとにかくスパイクを決めることに集中しちゃっているんじゃないかと。
世界デビュー戦ということで、大目に見てください。(笑)
雑誌のインタビューで「富松さんみたいにブロックできるようになりたい」と、言っていましたから、今後は期待してください。


これから全日本に必要とされるのは、ブロックができるWSですね。
ということで期待の選手は、東海大の八子さんとサントリーの冨士田さん。
八子さんは193ですが、ジャンプ力があり、チームの事情でセンターとサイドを掛け持ちしています。
冨士田さんは197で、高校やジュニアではオポジットが多かったと思いますが、サントリーではレフトに入るのかな?
2人ともジュニアのスタメンで活躍しましたから、北京後は先輩たちを脅かす存在になると思いますよ。