春高 4/9放送試合 | 楽しく考える男子バレー

楽しく考える男子バレー

男子バレーボールを中心に、思うこと考えることを楽しく書いていきたいです。

4/9 (水) 16:00 - 18:00 決勝 東亜学園(前回優勝) vs. 星城(愛知)
ゲスト解説:植田辰哉 解説:川合俊一 リポート:益子直美/大林素子


解説もゲスト解説も、どうなんでしょうね?
フジテレビ的には、こうなっちゃうのかな?
最終予選につなげる意味でも?


川合さんの解説は、いいこと言うこともあるんだけれど、あんまり本気で聞かないことにしています。
どこまで本気で言ってるんだか……という感じですから、怒る気にもなりませんが。(笑)
植田監督は、本気で言ってる分、ときどき「ええっ!?」となります。
まあこれも、そういう人なんだからと思うよりないのですが、全日本のことは心配になりますよね。(笑)


この解説で植田監督が、身長重視の発言をしたことで、不愉快に思った人も多いと思いますが……
私は、そんな正直なところは、植田監督のいいところだと思います。
これは、去年の春高のときも書いたと思うのですが。


あれはむしろフジテレビの方がカンジ悪いと思うんですよ。
やたらと「将来の全日本」とか、あおるでしょう。
「春高から世界へ」というキャッチフレーズでやりたい気持ちはわかります。
でも……
確かに、全日本選手の多くが春高経験者です。
けれど、春高で活躍した選手の多くが全日本に選ばれるわけではないのです。
わかっていながら、故意に、錯覚を誘っているとしてら悪質でしょう。(笑)


夢や目標を持つことは大切です。
でも、選手の多くはわかっているはずです。
高校バレーでは、多くの選手に可能性があります。
180ないアタッカーも、高校からバレーを始めた選手も、日本一になれる可能性があります。
初出場で初優勝も可能性がないわけではないのです。
でも、大学・Vリーグと進むと、日本一の条件は、ずっとシビアになるのです。
まして、全日本となれば……


去年の春高の会場で、観戦していた高校生が東亜の選手について「今はいいけど、プロになったら……」と話していました。
プロというのは、Vリーグ選手という意味だと思います。
小学生くらいなら、まだ多くの子どもたちが「全日本」という夢を持っているかも知れません。
けれど、高校生ともなれば、高さの壁という現実を考えずにはいられないでしょう。
「あきらめている」という意味ではありません。
その現実の中で、自分が活きる道を真剣に考えているのだと思います。
マスコミのオリンピックがすべてというカンジ、とてもイヤな気持ちになります。


今年の東亜を見て、ちょっと前に放送された花園を思い出しませんでしたか?
小糸さん・西村さんがいたときの花園です。
東亜の清水くんたちが、小糸さんのようになるのか、西村さんのようになるのか、堺の千葉さんのようになるのか、あるいは……


バボChannel#78で「全日本入りが期待される選手は?」というような質問をされた大林さんも、渡邉奏吾くん・新田幸典くん・出来田敬くんの名前を挙げていました。
大きい選手が全日本候補として期待されるのは、当然のことですよね。
口先だけで、小さい選手にも「全日本を目指して欲しい」と言ったとしたら、悲しいことです。憤りを感じます。
本気で心から「小さいけれど、この選手なら世界と戦える」と言ってくれたのなら、いいのかも知れませんけれど。


「全日本より上手い」と言う、あれはいいんですよ。
本当に、全日本選手より上手い高校生はいるんですから。(笑)
技術では負けない、それが小さな選手の誇りなのですから。