ユースからシニアへ | 楽しく考える男子バレー

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男子バレーボールを中心に、思うこと考えることを楽しく書いていきたいです。

ユースのことを書いてから、がんばっている選手たちに対して、失礼な記事になっちゃったかな? と、反省しました。


でも、現実問題として、今回のメンバーは、ちょっとキビシイ。
選手ががんばっていないとか、指導者ががんばっていないとか、そう言うことではなく、バレーってやっぱり、努力だけじゃどうしようもない、持って生まれた資質みたいなものに大きく左右されるスポーツだと思います。
バレーは大好きですが、そのことを思うと、いつも悲しくなります。


今年の春高の決勝戦、なんとか話題をワールドカップにつなげたいフジテレビのアナが、解説の柳本監督・植田監督に「この中から全日本に」と話を向けていました。
柳本監督は、東龍の187センチセンター岩坂さんの名前を挙げました。
植田監督は、鎮西の185センチセッター高橋くんの名前を挙げました。
女子の方が大きいというのも驚きですが……


東亜のファンとしては、なんで活躍している東亜の選手じゃないの? って、思ったかも知れません。
なぜって……そのポジションの選手として小さいから。
小さいから絶対ダメってわけじゃないし、ポジションを替えるという道もあるけれど……
指導者としての植田監督に?なところもあるけれど、正直な人であることは確かかな。(笑)
選手にもファンにも、ヘンな期待をさせちゃうのは罪なことだと思います。
それでもがんばるという気持ちは大切だし、可能性はもちろんあるのだけれど。
高校で活躍して「全日本に」「オリンピック」にと言っていた選手の多くが、体格と体力の壁に阻まれたのですから。


今回のユースのメンバーも、大会を通して成長して、1人でも多くの選手が上を狙えるようになるといいと思います。
ザックリ考えて、ユースの12人の中で、シニアの全日本に進めるのは、多くて3人くらいでしょう。
ジュニアで4人? ユニバで5人とか? それくらい?
けれど、期待された選手が、そのまますんなり進めるとは限りませんよね。
逆転もあるわけですから。


そして、シニアの全日本に入ることだけが、バレーをやっている目標ではありませんから。
以前、雑誌で読んだ選手の言葉を思い出しました。
ジュニアの候補選手だったかな? 「シニアの全日本は考えていません」と。
自分の体格ではムリと思ったのでしょうか?
今も大学バレーでがんばっている選手の言葉でした。


大学バレーで頂点を目指すことも、感動を与えることも、全日本やオリンピックに劣るわけではないと思います。
私の中では。
自分に与えられた場所で最高のプレーをすること。
それが、すばらしいことだと思っています。